「食べるものがない」という相談に対応できる地域づくり
「食べるものがない」という相談には、収入が減った、支出が増えた、金銭管理が苦手など、必ずその状態に至った背景要因があります。「食べるものがない」という相談に対する食糧支援を通じて、困りごとの状態と背景要因を把握し(アセスメント)
寄りそえる関係構築が重要です。各地域に、食糧寄贈を地域内で確保できる食糧支援体制整備(フードバンクの地産地消)が
出来るとともに、社会資源を広域的に補い、北海道全域で「食べるものがない」という相談に179市町村で対応できる地域づくりを目指します。
事業概要 1
相談窓口における
食糧支援体制整備事業
生活困窮者自立支援機関や相談窓口等で把握した食糧支援に関するニーズに対応するため、相談者との信頼関係構築を目的とした支援ツールとして2つの方法で、食糧支援体制整備を行います。
A:窓口配布セット
緊急時の対応として、相談窓口に事前に1日分もしくは3日分セットの食糧セットを配送し、即時利用可能な支援体制を整えます。
B:窓口経由個別配送
世帯状況などに応じた内容で、食糧詰め合わせを相談窓口又は相談者へ配送します(100サイズ段ボール程度)
事業概要 2
孤立する相談者へのアウトリーチ事業
北海道支援情報ナビやフードバンクに直接食糧支援要請をした相談者が、食糧を受け取ることをきっかけとして、本人が希望すれば相談窓口とも繋がることができる相談窓口連携システムを構築します。
C:北海道支援情報ナビ経由 アウトリーチ事業
北海道支援情報ナビやSNS・フードバンク経由にて食糧支援要請があった場合に、相談者の同意のもと、各相談窓口に相談者をおつなぎします。食料支援を通じた、アウトリーチをサポートする事業です。
対象団体・実施機関・委託先
対象団体:自治体、自立相談窓口、社会福祉協議会等が設置する相談窓口(事業所)
実施機関:一般社団法人北海道ねっとわーく
委託先:NPO法人フードバンクイコロさっぽろ
□連携方法□
本事業を支援ツールとして活用するにあたり、事業の留意事項などの確認のため、
相談窓口から連携登録をいただいた後に合意書の取り交わしを行います。
合意書の締結
登録後、一般社団法人北海道ねっとわーく及びNPO法人フードバンクイコロさっぽろと合意書を締結します (一般社団法人北海道ねっとわーくより合意書を送付いたします)
各申請フォームより利用開始
合意書締結後、メールにて各利用申請フォームのURLをお送りいたします。
北海道内においての食糧支援体制整備にむけて
フードバンクの地産地消をめざした支援体制
地域内で食糧支援が出来る体制構築にむけて、フードバンクの立ち上げや
フードドライブの実施について、北海道フードバンクネットワークがフォローすることもできます。
お気軽にご相談ください。
フードバンク窓口連携事業ご利用にあたって
相談者と相談窓口との信頼関係構築
当事業は、食糧を渡すことそのものが目的ではありません。
「食べるものがない」という相談に対し、相談窓口が食糧を直接手渡したり、自宅に届けるなど、
地域にフードバンクがない、食糧が集まらない、というような地域においても、
相談窓口が対応できる環境を整えることによって、相談者と相談窓口との信頼関係構築のためのツールとしてご利用ください。
状況に応じたご判断を
相談窓口の支援員をフォローするための仕組みですが、目の前の相談者にとってどのような対応や支援が
必要か、状況に応じた判断をお願いします。